雨降り

10月11日の定例活動の日はあいにくの雨でした。

雨天にも関わらず虎柏神社には会のメンバーが9名ほど集まったので、作業をする代わりに虎柏神社の鎮守の森の散策(手入れの必要な場所の確認)をすることになり、弱い雨の中を傘をさしたり雨合羽を着たりして皆で歩きました。

普段、街の中で生活しているとき、職場に通うとき、買い物に行くとき、雨は厄介者です。雨なんか降ってほしくない。靴も服も濡れるし、洗濯物は干せないし、満員電車に濡れた蝙蝠傘を持って乗り込むのは嫌だし、都市生活者にとって雨は招かれざる客です。

でも、森の中を歩いているときは、「晴天もいいけど雨降りもいいな。」と思えるようになります。

森の中で、傘をさして、あるいは合羽を着て雨に打たれながら歩く。

空から水が降ってきて木も草もその水を浴びてしっとりと濡れている。キノコは雨降りを喜んでいるかのようにあっちにもこっちにも顔を出している。晴れている日には見えにくい蜘蛛の巣も、雨に濡れてその模様をはっきりと現し、薄日が差せば光り輝く。そして自分も雨に濡れながら森の中を歩いている。木や草やキノコや蜘蛛の巣と同じように雨を浴びながら森の中にたたずんでいる私。大自然と一体となっている自分に気が付きます。

そういえば、今まで登山をするときに雨や雪を嫌だと思ったことはなかったような気がします。朝起きてテントから顔を出したとき雨が降っていても、「ああ、今日は雨降りだな。」と思うだけで、いいとか悪いとか考えずに雨降りを当然のこととして受け入れていました。

今回、期せずして雨の中、虎柏神社の森を散策し、あらためて雨降りの良さを実感できてよかったと思います。

雨降りの日に楽しく過ごす方法を発見できました。

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